みつせ鶏の両親には、世界240種類の鶏の中から、育種に豊富な経験とノウハウを持つフランスの赤鶏を選びました。その赤鶏を雛のときに空輸し、佐賀の自社専用種鶏場で大切に育てます。フランス産まれ佐賀育ちのこの赤鶏から産まれた卵がみつせ鶏となるのです。
新しいブランド鶏の開発を志した1988年、当時若鶏(ブロイラー)は淡白で水っぽく物足りないという評価でした。
そこで理想の鶏を「風味」と「歯ごたえ(食感)」を追求し「肉質は地鶏よりも柔らかく風味は地鶏より高い。品質はブレス鶏や赤ラベル鶏に近く甘みのある肉」とし、7年の歳月を費やし、ようやく産まれたのが「みつせ鶏」です。
みつせ鶏は、低脂肪のヘルシーな鶏でありながら、旨み成分をしっかりと含み、風味豊かな独特の美味しさにあふれています。
その秘密は良質な脂肪分。善玉脂肪のリノール酸や、特にアラキドン酸の含有率が高いのが特長です。アラキドン酸は、アワビや伊勢海老など魚介類に多く含まれ、「脳が幸福を感じる成分」といわれています。
これがヘルシーな旨みとなっているのです。
私たちは、新鮮であること、おいしいこと、コストメリットが高いことだけではなく、安全安心であることも、良い肉の条件であると考えています。国内の仕入先については、飼料や飼育条件にこだわりを持ち、健康な鶏を育てている生産者を選び、海外からの輸入肉についても、安全・安心を最優先する企業を厳選しております。
これからもお客様の笑顔や満足のために食に関わる企業として、できる限り安全で安心なものをご提供できるように、これからも健康な環境のもとで飼育された肉を選んでいきます。
農林水産省で定める抗生物質などを使わない期間=休薬飼料期間は出荷前7日間と決められていますが、
「みつせ鶏」はなによりも安全性を重視し、出荷前の約60日間という長期にわたって抗生物質や合成抗菌剤、色素剤を使わない休薬飼料飼育をおこなっています。
みつせ鶏は、自社で配合するオリジナルの専用飼料で育てられます。それは"鶏種と飼料の調和"を重視するから。生産性より栄養バランスを第一に考え、「米糠」「大麦」「大豆」などの植物主体の飼料を、手間ひまかけて毎日配合します。近年ではみつせ鶏の鶏糞堆肥からできる地産の飼料米を使用し、地球と鶏の未来を考えた「循環型農業」をも目指しています。